全6回/第3回
2024年(2025年入学)に息子がで国立大学・慶應SFC・その他私大に、塾なしで合格をいただくことができました。サポートは主に学校でしていただきました。
総合型選抜の受験を意識し始めた中3ぐらいから、情報収集を少しずつスタート。
総合選抜塾が発信している情報はたくさん出てきますが、個人の体験談が少なかったので、今回は我が家の体験談を書き記します。
これから大学受験を考えている方で総合型選抜(AO)入試に興味を持っている方の参考になれば嬉しいです。
全部で6回にわたりお伝えをしていきます。
▼第2回の記事はこちら▼
Contents
総合型選抜(AO)入試の準備はいつからスタートするのが良いか?
前回の記事でも触れていますが、活動のスタートは早ければ早いほど良いです。
親目線では実質高1・高2の2年間しかなく、その間も定期テストや学校行事、部活など忙しいので逆算すると、かなり早めから動いていかないといけない!ということはわかります。
しかし、本人はそこまで先のことは見えていないことが多いです。
我が家の場合も高1の時は、課外活動はほぼできずに終わりました。親があれこれ言っても本人は受験というもをまだだいぶ先に感じていて、ぜんぜんピンときてませんでした(^^;)
一番良いのは、これまで夢中になって打ち込んできたことがあり振り返ると実績がでていた!というのが理想的です。
あとは打ち込んできたことはあるが、外部評価がない場合はそちらにトライし外部からの評価をもらうことに挑戦するのが良いと思います。(コンテストやスピーチの大会など)
資格取得も外部からの評価になるので良いです。自分で頑張ってきたという主張+外部からの評価もあるとなると、さらに説得力が出るからです。
自分がどんな方向に進みたいのかわからない。好きなものはあるが、特に行動はしていない。という方は「総合選抜型の塾」に行くのも1つの方法です。
塾によってはカリキュラムの中に、外部講師を呼んでセミナーや研究などを実施しているところもあり、そちらで活動実績を作れることを売りにしているところもあります。
その場合は高1くらいから入塾しておく必要があると思います。ただし、総合型選抜の塾は高額で1年間に100万円前後かかるところが多いです。
書類作成や面接などわからないことが多く、また情報がないので、高額でも通っている方は多いです。
中には、通常の予備校や塾+総合型選抜塾に通っている方もいます。(すごい金額に・・・)
あとは、受験の全体像も決めていく必要があります。
総合型選抜(AO)入試にチャレンジすることが決まったら、一般受験とのバランスのとり方も決めていきましょう。
パターン①:総合型は一般受験でも受験する熱望校1校+一般受験メンイ
⇒こちらの受験パターンの場合は受験勉強をメンイに時間を使い、総合型選抜の準備に使う時間は、1日1時間など決め1校分の書類だけ作る形に。
パターン②:総合型に出せる内容や実績がかなりあるので5校に出願+一般受験
⇒こちらの受験パターンの場合は総合型の書類作成をメンイに時間を使い、1日数時間は受験勉強の時間を確保するという形に。
その他、「総合型選抜(AO)入試」+「推薦入試」や、色々なパターンがあると思います。
どのパターンで行くのかを決めてスケジュールを組み、やることの優先順位をつけていきましょう。のちのち変わることもあると思います。
その都度、親子で話し合いながら方向性を修正して進んでいってください。
「総合型選抜(AO)入試」の準備をいつから始めるかは本人の現在の状況とご家庭の方針などもあると思います。
ただ活動実績や評定平均など、高校3年間をかけて積み上げていかないといけないことがほとんどなので、総合型選抜(AO)入試を意識するのなら、どんな準備が必要になるのかを知っておくことが大切です。
もしかしたら、総合型選抜(AO)入試を受けるかも?と思われている場合は、下記に記載する活動内容や成績などを頭においておくと良いと思います。
活動実績の内容とは? 具体的な活動実績例とは?
活動実績と聞くと、すごい大きな賞などをとっていないと無理なのかな?と思ってしまいますよね。
もちろん、社会的に名のあるコンテストで賞をとっていれば有利になると思います。しかしそれだけで全ての合否が決まるわ訳ではありません。
「これまでやってきた活動(実績も)+大学のアドミッションポリシー(学部の)+大学で何をしたいのか」
これらがマッチして初めて合格につながっていきます。
スポンサーリンク具体的な活動実績とはどんなものか?
・コンテスト
・英語のスピーチコンテスト
・プレゼンテーション大会
・大会
・ボランティア
・海外発表
・留学経験
・学会発表
・セミナー登壇
・インターハイ出場
・国体出場
・〇〇オリンピック出場(生物・物理・化学・情報など)
・研究
・クラブチームでの活動
・インターンシップ(就業体験)
・地域貢献活動
・起業
・大学の高校生向けプログラム
・セミナーやイベント参加
・部活
・生徒会活動
・委員会活動
・文化祭での発表
・探究活動
・定期演奏会
・英検(TOEIC/GTECなど)
・英語以外の語学系資格(独検・仏検など)
・漢検
・数検
・統計検定
・世界遺産検定
・理研
・ITパスポート試験
他にも環境社会検定試験(eco検定)、防災検定、グラフィックデザイン認定資格など、いろいろな資格試験があります。
自分がなぜその資格を取得し、それを取得したことによってどういう変化があったのか?
また今の進路にどう結びついたのか?なども話せるとなお良いですね。
資格にはレベルがあるので、その業界でどういう立ち位置の資格なのかも把握しておきましょう。(これはコンテストも同じです)
級のつく資格に関しては2級以上でないと書いてもあまりいい印象にはなりません。
ただ大学によっては、まずは欄を埋めないといけない場合もあるので何もないよりは書けることがある方が良いです。
▼オンラインで資格の学習ができるコースもあります▼
スマホとパソコンで資格学習自分の興味のある分野の勉強をスタートしてみてください(^^)
高校生向けのコンテストもたくさんあります👇
「コンテストやコンクールの受賞歴」に関しては、いきなり狙うのは難しいと思います。
まずは参加するにあたり、調べたり・資料作成・練習などのプロセスを経験することが大切です。
参加するだけで学べる事がたくさんあります。いくつか参加したら、そこから改善点が見えてくるので次回に活かしていきましょう。
トライ&エラーを続けていくうちに入賞できるレベルになっていきます。その時間を確保するためにも高1あたりから動いていけると良いですね。
あとは一番動きやすいのが「参加型」のセミナーやイベントへの参加です。こちらは申込さえすれば誰でも参加できることがほとんどです。
講演会やボランティア、ワークショップ、起業家のトークセミナー、大学主催のセミナー、各種ワークショップやイベントなどが沢山開催されています。
自分が進みたい分野のイベントに参加するようにしましょう。
自分が志望する学部と参加型の活動実績が見合っていないと、アピールするのは難しくなります。
【一例】
≪経営学部・商学部希望≫
⇒経営セミナーやマーケティングセミナーに参加
≪生物系の学部≫
⇒生物学会シンポジウムに参加 学会のイベントに参加
≪工学系の学部≫
⇒一般社団法人 電子情報通信学会開催のイベントや講演会に参加
ビックサイトなどで行われる展示会に参加
各大学でも高校生向けのイベントや講習会、参加型プログラムが開催されています。
気になる大学のHPもチエックしてみてください。
参加が決まったら、募集要項(募集ページのウェブサイトをキャプチャーしたり印刷)や参加したときの写真や参加証などを残すようにしておいてください。
実際の書類作成の時に、かなり役立ちます!
参加後は、記憶が新しいうちに自分なりにイベントの内容や感じたことや学んだことを資料としてまとめておくと良いです。
分野ごとで調べると、まだまだあるので自分に関係のある分野のコンテストやセミナー・イベントなどにはアンテナを張っておきましょう。
出願するにあたり実際にどのくらいの活動実績があったか?(我が家の場合)
我が家の活動実績をご紹介します!
高1の活動実績
【高1】
≪課外活動≫
・大学の高校生向けプログラムに参加
≪校内活動≫
・委員会活動 部長として活動
・生徒会活動
・文化祭実行委員
・その他イベント企画・運営
息子が中3になったころから、母は総合型選抜(AO入試)を意識し始めました。
高1になりコンテストや資格取得などやってみたら?と声掛け。
口では「やってみる」と言ってましたがなかなか動かず、申し込んだコンテストや〇〇オリンピックは参加せず、資格試験も受けないまま終わりました。
高1で唯一参加できたのは大学のプログラムのみでした。書類選考がありましたがそちらは通過することができ、自分が興味を持っている分野のプログラムに参加することができました。(書類選考は、そんなに厳しくはなかったと記憶しています)
学校活動は、かなり積極的に動いていて文化祭では新し企画・運営にも取り組み、生徒会にも入り、そちらの活動も頑張っていました。
スポンサーリンク高2の活動実績
【高2】
≪課外活動≫
・〇〇オリンピック参加 1次予選通過 2次敗退
・学会発表
・コンテスト応募 5件ほど
・コンテスト 入賞(2件)
≪校内活動≫
・委員会活動 部長として活動
・文化祭実行委員
・その他イベント企画・運営
≪資格取得≫
・英検2級合格
高2の春に自分から1つコンテストに応募していましたが結果は落選。難易度の高いコンテストでした。自分から動けたことは良かったです。
夏には3つほどコンテストに応募。その中の1つのコンテストで入賞することができ(他は予選落ち)2つの賞をいただきました。高1の時に出れなかった〇〇オリンピックにも出場。
自分の進みたい分野の資格試験は高2のときも断念。英検は2級を取得。大学の募集要項を見ると英検2級~は優遇される大学が多く、なんとか高2に取得できて良かったです。
学校活動は高1の時に引き続き、文化祭を始め委員会活動も力を入れて動いていました。
高3の活動実績
【高3】
≪課外活動≫
・〇〇オリンピック参加 入賞(2つ)
≪校内活動≫
・イベント企画・運営
息子校は文化祭は高2で引退。高2の後半から一般入試の受験勉強をスタート。
高3になり総合型もチャレンジすることになり書類の作成を少しずつはじめました。
高3の前半に参加した〇〇オリンピックで入賞。
我が家の場合は校内活動がメンイだったので
高2後半~高3で外部の表彰を受けれたのは
良かったです!
まとめ
総合型選抜(AO入試)を目指そうか?と思ったときに、どんな活動が評価されるのか?最初はわかりませんよね。
イメージとしては、とにかく自分のやりたいことに向けて活動(行動)をしていれば、だんだんと活動実績ができてきて、その内容を書類や面接に活かすことができます。
それにに付け加えコンテストや資格などの外部評価があれば、より説得力が増すということです。(第三者からも評価を得られているということ)
普段は目を向けることは少ないですが、調べてみるとコンテストやイベント、セミナーなどは沢山開かれています。
同じ内容のものを複数のコンテストに出してもOKという場合もあるので、大きなコンテストだけではなく小さな団体が主催しているものにも挑戦し入賞を狙って行くという方法もあります。
総合型選抜(AO入試)のために活動実績を作るというのは、どうなの?という考え方もあるかと思います。
我が家の息子も最初の頃は、「文化祭の活動などをまとめて出してみたら?」と提案したところ、「コンテストのためにやっているのではない!」と言ってました。
高1の頃はまだまだ大学受験のことなど現実味がなく、総合型選抜(AO入試)で受験するかもわからないのでコンテストも資格取得も前向きではなく、尻を叩いてやっと出している状態でした^^;
高2のコンテストで自分のやってきたことが評価され、外部の方たちに知ってもらえたことをきっかけに少しずつ考えが変わっていきました。
また実際に書類を作っていくと、書くことがないとどうしようもありません。高3になって書類を作り始めてから、そういうことも見えてきたようです。(遅いですが・・・)
入賞歴が沢山あれば合格できるのか?
知り合いに、多数の入賞歴があり(全国レベルの大会で)総合型選抜で合格をするだろうと思っていましたが、残念ながらかないませんでした。
資料を作る時に実績に頼りすぎて、学校の求めている人物像(アドミッションポリシー)とマッチしてなかったことが原因だったのかもしれません。実績たくさんあっても合格することはできない場合もあります。
コンテストなどでの入賞経験がないから、総合型選抜は無理では?と思われる方も多いと思います。
実績があればもちろんアピールできますが、それがなくても自分が行動してきたことと大学に入ってから学びたいこと(研究したいこと)がマッチングしていれば合格の可能性があります。
自分のやっていること、今後やりたいことに対して行動を広げていくと新しい世界が広がり、新しい人と出会い人生の視野を広げることになります。
好きなことにチャレンジし、そこで得た経験をもとに総合型選抜にチャレンジできると良いですね。
今後も6回にわたり総合型選抜(AO)入試について、我が家の受験体験談をふまえて書いていきますので、お楽しみに(^^)
実際の出願資格などは、最新のものを各大学のホームページでご確認してくださいね!
保護者の目線で、さらに詳しく総合型選抜についての情報を知りたい場合は、下記のサービスをご利用いただけると幸いです(^^)
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