全6回/第1回
2024年(2025年入学)に息子がで国立大学・慶應SFC・その他私大に、塾なしで合格をいただくことができました。サポートは主に学校でしていただきました。
総合型選抜の受験を意識し始めた中3ぐらいから、情報収集を少しずつスタート。
総合選抜塾が発信している情報はたくさん出てきますが、個人の体験談が少なかったので、今回は我が家の体験談を書き記します。
これから大学受験を考えている方で総合型選抜(AO)入試に興味を持っている方の参考になれば嬉しいです。
全部で6回にわたりお伝えをしていきます。
Contents
総合型選抜(AO入試)とは?
大学入試の種類
現在、日本の大学入試には大きく分けて下記のような選抜方法があります。
①総合型選抜(AO入試)
②推薦入試(学校型推薦・公募推薦)
③一般入試
それぞれの入試の特徴を見ていきましょう!
①総合型選抜(AO入試)
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致しているか、学力や能力、適性、意欲、目的意識などを多面的に評価する入試方式です。
以前は、AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)とも呼ばれていました。現在も慶應SFCはAO入試という名前を使っています。
また「自己推薦入試」と呼んでいる大学や学校独自の入試名を付けている大学もあります。
総合型選抜では以下のような試験や書類が課されることが多く、大学によって選考方法は異なります。
- 調査書
- 志願理由書
- 小論文
- 面接
- 筆記試験
- プレゼンテーション
- 資格・検定・コンテスト等の成績
- 大学入学共通テスト(共通テスト)
- エントリーシートなどの提出書類
総合型選抜では、大学の方針と受験生の希望がマッチしているかどうかが重視されます。
受験生自身がこれまで取り組んできた活動や実績などを書類や動画などにまとめ、提出したものを選考をする大学が多いです。
総合型選抜は1次の書類選考のあと、2次で面接がある大学がほとんど。
面接では、自分のこれまでやってきたことに対しての自己分析や、自分の能力・特技、長所と短所、将来の夢、志望動機などを根拠を示しながら話す必要があります。
またプレゼンテーションがある大学では、自分の意見をわかりやすく相手に伝えるスキルも必要になります。
総合型選抜入試の出願は例年8月後半か始まり、早い大学は10月中旬から合格発表が行われます。
大学によっては共通テストを課す場合もあり、選考期間が長いのも特徴です。
スポンサーリンク②推薦入試 学校推薦型推薦(指定校推薦)・公募推薦
学校推薦型選抜は、2020年度入試までは「推薦入試」と呼ばれていましたが、2021年度からは「学校推薦型選抜」に変更されました。
高校の推薦を受けることで出願できる大学入試の方式です。
高校の校長が学業や課外活動に励んだ生徒を推薦し、大学が生徒の意欲や適性・能力を評価し推薦します。
国公立大学の学校推薦型選抜は、私立大学に比べて少ないのが特徴です。
自分の通っている高校にどの大学(学部)から枠が貰えるかは生徒にはわかりません。
我が家の場合は、息子が高2くらいの時に高校から、これまの学校推薦型推薦枠があった大学と学部の資料を貰うことができました。
学校推薦型推薦(指定校推薦)は高校で6~8月ごろに募集がはじまり、校内選考を経て10月ごろまでに推薦される生徒が決定することが多いです。
一方公募推薦は大学が定める基準を満たし、高校の校長からの推薦を得た生徒が出願できる入試制度です。私立大学だけでなく国公立大学でも実施されています。
公募推薦は通常、11月1日以降に出願がスタートし、12月に合格発表される大学が多いです。
総合型選抜(AO入試)が不合格であっても、その後の公募推薦にも出願可能な大学もあります。
総合型選抜(AO入試)と推薦入試を合わせて「年内入試」と呼ばれることもあります。
- 推薦入試には「公募制」と「指定校制」の2つの種類がある
- 出身高校の校長からの推薦を受けないと出願できない
- 選考は書類審査や小論文、面接が中心ですが、一部の国公立大学では大学入学共通テスト(共通テスト)や独自の学科試験を課すこともあり
- 指定校制は大学が指定した高校の生徒を対象とする選抜ですが、私立大学が中心となっており、国公立大学ではほとんど行われていません。
- 公募制は大学の出願条件をクリアし、出身高等学校長の推薦があれば受験できます。
- 専願が前提で、合格した際の入学辞退は原則として認められません。
学校推薦型推薦(指定校推薦)を辞退すると
翌年以降、その大学から推薦枠をもらえなく
なる可能性があるので、合格をいただいたら
必ず進学しましょう!
学校推薦型推薦(指定校推薦)は、高校3年間で高い評定平均・活動実績・人物像などで選考される場合が多いです。
評価の高い人順に希望の大学(学部)の枠を埋めていくので、自分の立ち位置の確認も必要になります。
また推薦入試は欠席や遅刻なども見られるので、そちらが目立って多い場合は推薦が貰えない場合もあるようです。
スポンサーリンク一般入試
国公立大学
国公立大学の一般入試(一般選抜)は、大学入学共通テスト(共通テスト)と各大学の個別学力検査(個別試験、2次試験)の合計得点で合否が判定される入試制度です。
スポンサーリンク私立大学
私立大学の一般入試とは、大学が独自に実施する入試や大学入学共通テストを利用した入試形式です。
私立大学の受験では、英検やその他の英語資格を保有していると英語の試験が免除されたり、加点されたりという大学がかなり多くなっています。
一般受験をするにも総合選抜をするにも
英語資格があると、かなり有利になります。
(総合型の場合は書類でアピールできます)
総合型選抜(AO)入試は楽なのか?
総合型選抜(AO)入試は、一般入試より勉強しなくてもいいので楽なの?と思っておられる方も多いと思います。
勉強をしなくても総合型選抜(AO)入試なら、簡単に入れるのでは?と思われがちです。
それは入試の選考方法が、成績や活動実績、面接、小論文などで行われるからということのようです。
もちろんそういう側面もあると思います。
ただ、9月~11月に総合型選抜(AO)入試を受けても100%合格できる保証はないので、不合格の場合は推薦受験や一般受験をしなくてはいけません。
受験勉強だけの面で見ると早い時期に合格することが出来れば楽な一面もありますが、総合型選抜(AO)入試で合格している人は、それまでの中高生活で自分の興味のある分野(スポーツ・研究・ボランティア・ビジネスなど)や学校活動などで、努力を続けているこそ出願することができます。
一般受験に向けての勉強とは違う努力をこれまでしてきているので、決して楽に受験ができている訳ではない面もあります。
ただ、好きなことに対しての努力を評価して
もらえるという面では、少し楽?なのかもしれません!
総合型選抜(AO)入試のある大学は?
総合型選抜(AO)入試を実施している大学を調べる方法はですが、下記のサイトで調べてみると募集人数や倍率などを知ることができます。
①検索ボックスに調べたい大学名を入れ検索
②総合型選抜のタブを開くと、学部名がでるので募集状況や募集人数がわかります。
③入試結果倍率タブを開くと、前年度の倍率がわかります。
同じ大学でも学部や学科によって、総合型選抜(AO)入試を実施していない大学もあるのでしっかりチエックしてくださいね。
より詳細な情報を知りたい場合は大学HPの
入試情報を確認してみてください!
総合型選抜(AO)入試のために必要な準備
活動に関して
総合型選抜(AO)入試の準備は高校1年生から、もっと言えば小学生や中学生から始まっています。
実際に書類にアピールできるのは高校での活動ですが、それ以前の期間につながりのある活動をしている場合は記載できることが多いです。(ストーリーとして書く場合、記載できます)
これまで夢中になったことでアピールできる内容のものがあれば、それを軸に書類や面接の準備ができると思います。
現時点でアピールできることがない場合は、興味のあることを探しすぐに行動をスタートするのことが大切です。
最初はそんなに大きな活動でなくても、動いていくうちにだんだんと世界が広がっていくと思います!
スポンサーリンク学習面(評定平均など)
早慶レベルやある程度のレベルの国立大学では、評定平均4.3くらいあるのが望ましいと総合型の塾を見学に行ったときにアドバイスを受けました。(もちろん高ければ高いほど良いです)
私大の場合は、学校運営を継続していかないといけないので、入学してから困らない最低限の学力は必要ととおっしゃってました。
ただ、慶應SFCでは過去に評定が2.7や3前半でも合格した事例もあるようなので、それ以上に尖ったものや情熱があれば、絶対に合格できないということではないようです。
大学によって求める人物像もかなり異なります。
普通の勉強があまりできなくても、研究を突き詰める力があれば合格できる大学もあれば、勉強もある程度できバランスのとれている人材を求めている大学があったり。
なので、受験校が何を求めているのかをしっかり調べておく必要があります。
スポンサーリンク英語資格等について
英語に関しては、総合型選抜塾の面談で言われたのは準1級を目指してください!とのことでした。
我が家の場合は、結局2級まで取得で終了。準1級は数回受けましたが不合格でした・・・(本人のやる気もそこまでありませんでした)
文系や英語系の学部だと、準1級や1級レベルがよりアピールポイントになると思います。
進む学部によってアピールできる資格も変わってきます。
社会系の学部であれば「世界遺産検定」、生物系の学部なら「生物オリンピック」など、学部にマッチした資格や参加・入賞歴は、大きなアピール材料になります。
スポンサーリンク課外活動・学校活動
次に課外活動や学校活動も重要です。
コンテストや資格取得、留学やボランティア、セミナーなどに参加し、入賞経験があるとなおさらアピールポイントとなります。
慶應SFCでは、コンクールや大会の参加歴や入賞歴を記載する覧があり10セットまで入力できます。(できるだけ埋まる方がよいとアドバイスを受けたので、可能な限りうめました)
資格や検定などを記載する欄もあり、こちらも10セットまで入力することができます。
我が家は3つくらいしかなかったので、小学生や中学生の時に取得したものも記入しました。(いいのか悪いのかわかりませんが、とにかく埋めました)
学校活動は部活や生徒会や委員会の活動、その他文化祭実行員会なども活動実績になります。
スポンサーリンク面接対策
総合型選抜(AO)入試では、面接やプレゼンテーションなどがあります。
活動実績がが多い人は、説得力のある話の仕方が自然と身についていると思います。
部活の部長やリーダーを務めると、部員の前で話したり顧問の先生と話す機会が多くなったり、生徒会に入ると大勢の生徒の前で話をする機会が増えます。
研究をしている人は、コンテストや学会発表などの場で話す機会があります。
普段から好きなことで活動の幅を広げていくと、自然に人前で話す機会も増え、経験値もあがっていくと思います。
我が家の息子は、学校でプレゼンの機会があったり、コンテストで発表をする経験があったので話すのは得意な方だった思います。
スポンサーリンク総合型選抜(AO)入試をする場合の推薦入試や一般入試のために必要な準備
総合型選抜(AO)入試と一般入試の準備は同時に進めている方がほとんどです。
中には、総合型だけしか受験をしないと7校ほどに出願する人もいるそうですが・・・
総合型選抜(AO)入試を受験する場合、高3の春くらいから資料作成を進め、夏休みは完成に向けて構成の見直しや校閲でかなりの時間が必要になるので、一般受験の勉強時間は削られることになります。
9月以降も面接の練習などで時間がとられるので、高1~高2の間にどれだけ基礎学力をつけられているかが大切になります。
国公立大学を受験するのか、私大のみを受験するのかで科目数もかなりかわってくるので、そのあたりの方向性も決めておく必要があります。
我が家の場合は高3の春頃から書類作成に取り掛かり、出願した学校数も多かったので、だんだんと一般受験の勉強時間減っていきました^^;
スポンサーリンクまとめ
今回は我が家の経験から総合型選抜(AO)入試とはどんなものか?
またどんな準備が必要なのかについてお伝えしました。
私自身、息子が中3ぐらいになり少しずつ近年の大学受験について調べ始めました。
近年の大学受験はかなり複雑で最初は全然把握できませんでしたが、調べていくうちに少しずつ理解できるようになりました。
また子供が高校生になると学校で文理選択の説明会や進学についての説明会が開催され(子供向けも親向けもありました)そちらでも少しずつ理解を深めました。
お子さんが一般受験と総合型選抜(AO)入試どっちが向いているのかは、これまで歩んできた道のりで決まってくると思います。
現在中学生の方は高校1年生の方であれば、まだ時間があるので今から活動をスタートしても十分にチャンスがあります。
総合型選抜(AO)入試は、かなり手間のかかる入試ですが就職活動に似ている面があるので、将来的に役立つものが多いと感じました。
今まで自分がやってきたことを振り返り、自分にどんなアピールポイントがあるのか?何が得意でこれから何が必要なのか?など自分自身を見つめる機会になります。
書類作成にあたっては準備や段取りを学ぶことができました。
先生方や先輩に書類を見てもらい客観的なアドバイスをたくさんもらえるので、視野が広がったことも良かった点です。
自分本位の書類ではなく、相手が求めているものに合わせて自分をアピールするという経験ができたのは大きな財産になりました。
お子様が総合型選抜に興味を持ち、挑戦しみたいなら受験機会が増えるのでぜひトライしてみてください!
また保護者から見てお子様が総合型選抜に向いていると思ったら、こういう受験方法があることを紹介してあげるのも良いと思います。
6回にわたり総合型選抜(AO)入試について、我が家の受験体験談をふまえて書いていきますので、お楽しみに(^^)
保護者の目線で、さらに詳しく総合型選抜についての情報を知りたい場合は、下記のサービスをご利用いただけると幸いです(^^)
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総合型選抜の受験を親としてのサポート方法共有します 塾なしで国立大学・慶應SFC他 総合型選抜で合格公開記事では身バレもあるので
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