以前から気になっていた「がん保険の見直し」。がん保険は10年ほど前に加入しましたが、今の時代にあっているのかが気になっており、久しぶりにファイナンシャルプランナーさんに保険相談をさせていただきアドバイスをいただきました。
Contents
時代にあったがん保険とは?
10年前がん保険に入るときにも言われていましたが、がん治療が「入院」ではなく「通院」になってきているということ!
特にがんの三大治療と言われる「放射線治療」「抗がん剤治療」「ホルモン療法」は通院がメンイの時代になっています。手術が必要な場合は入院が必要になりますが、その後通院治療を続ける場合も多いです。
女性の乳がん、男性の前立腺がんはホルモン療法が適していると言われています。放射線治療は脳腫瘍・頭頸部がん・食道がん・肺がん・乳がん・前立腺がん・子宮頸がんなどに用いられます。抗がん剤治療に有効なのは、急性骨髄性白血病や悪性リンパ腫、胚細胞がん、絨毛がんと言われています。
がんにかかかる費用
厚生労働省の調査データによると、「がん」(=悪性新生物)で入院したときの1日あたりの診療費は約6万4000円といわれています。この金額にがんでの平均入院日数約17日をかけると約110万円となります。
通院治療での放射線治療費用の場合で、例えば乳がん温存術後の通常照射を25回受けた時の通院診療費は、およそ80万~100万円になります(照射部位によって異なります)。
ただしがん治療は保険診療を受けるのが基本で、この全額を負担するわけではありません。
70歳未満の人の窓口負担は原則3割なので診療費が110万円なら窓口負担は約33万円となります。
さらに保険診療では月あたりの医療費負担には所得に応じた「高額療養費制度」による上限があります。これによって最終的な自己負担額は年齢を問わず年収が約370万~約770万円の人では、約8万8000円になります。
高額療養費制度とは医療機関の窓口などで支払う自己負担額が所得や年齢に応じて決められる自己負担上限額を超えたときに負担を軽減してくれる制度です。
入院時の食事代等を含めると月あたり約11万円。約110万円の診療費全体の10%程度が自己負担となる計算になります。
*年収によって自己負担額がかわります!
高額医療費制度シュミレーションを使えば自分の負担額がわかります。
【我が家の場合】
我が家の高額医療費制度シュミレーションの結果は下記になりました。
入院1日:約6万4000円
入院平均日数:約17日
64,000×17=1,088,000円
110万でシュミレーションをすると
がんで入院治療をした場合、最大月額約20万円の自己負担額が必要になるということがわかりました。
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現在入っているがん保険と検討しているがん保険との比較
【現在入っているがん保険と検討中の保険の内容】
項目 | 現在のがん保険 | 検討中A保険 | 検討中B保険 |
診断給付金 がんの場合 | 50万(1回のみ) | 50万 | 0 |
診断給付金 上皮内新生物の場合 | 5万(1回のみ) | 0 | 0 |
生存給付金 | 10万×4回 | 0 | 0 |
入院給付金 | 1万/1日 | 0 | 0 |
通院給付金(5日以上の入院後) | 1万/1日 | 0 | 0 |
特定治療通院給付金 | 1万/1日 | 0 | 0 |
手術給付金 | 10万/1回 | 0 | 0 |
死亡給付金 | 10万 | 0 | 0 |
がん治療の入院もしくは通院(1回でもOK) | ー | 5万/月 | 20万/月 |
どんな治療の時にどれくらいもらえるのかわからないよね?
なので、治療パターンによってどれくらい支給されるかシュミレーションしてみるね!
胃がんで14日間入院をして、その後抗がん剤治療を通院でした場合
抗がん剤治療経験者の96%は「少なくとも月に 1 回は通院」するケースが多いです。(ライフネット生命資料より)
14日の入院・手術をし退院後1か月目2度の通院。2か月目~6か月目まで1度の通院のケース
・手術あり
・入院14日間
・通院:月2回の通院を1か月と月1回の通院を5か月継続
項目 | 現在のがん保険 | 検討中A保険 | 検討中B保険 |
診断給付金 がんの場合 | 50万 | 50万 | 0 |
診断給付金 上皮内新生物の場合 | — | 0 | 0 |
生存給付金 | — | 0 | 0 |
入院給付金 | 14万 | 0 | 0 |
通院給付金(5日以上の入院後) | 7万 | 0 | 0 |
特定治療通院給付金 | 7万 | 0 | 0 |
手術給付金 | 10万 | 0 | 0 |
死亡給付金 | 0 | 0 | 0 |
がん治療の入院もしくは通院(1回でもOK) | ー | 30万 | 120万 |
合計 | 88万 | 80万 | 120万 |
胃がんで14日間入院をして、その後放射線治療を通院でした場合
放射線治療は通常、1日1回月曜日から金曜日まで週5回治療を行います。 全部で6から8週間の治療を行うこともあれば、1回のみの場合もあります。 治療のスケジュールはがんの種類や病態によって様々です。(東京都福祉保健局HPより)
・手術あり
・入院14日間
・通院:週5回を6週間継続(30日)
項目 | 現在のがん保険 | 検討中A保険 | 検討中B保険 |
診断給付金 がんの場合 | 50万 | 50万 | 0 |
診断給付金 上皮内新生物の場合 | — | 0 | 0 |
生存給付金 | — | 0 | 0 |
入院給付金 | 14万 | 0 | 0 |
通院給付金(5日以上の入院後) | 30万 | 0 | 0 |
特定治療通院給付金 | 30万 | 0 | 0 |
手術給付金 | 10万 | 0 | 0 |
死亡給付金 | 0 | 0 | 0 |
がん治療の入院もしくは通院(1回でもOK) | ー | 10万 | 40万 |
合計 | 134万 | 60万 | 40万 |
・現在のがん保険の特定治療通院給付金は通算120日まで
・検討中のA保険のがん治療給付金(入院もしくは通院)は通算2000万円まで
・B保険のがん治療給付金(入院もしくは通院)は通算限度なし
*B保険は抗がん剤治療とホルモン療法の場合は20万/月がでますが、放射線治療の場合は20万/2ヵ月となります。退院後放射線治療の場合は合計60万となります。
スポンサーリンク乳がんで手術後、ホルモン療法を通院でした場合
ホルモン療法の場合術後、再発予防のために5~10年続けることが一般的です。今回は入院10日間ホルモン療法を5年続けた場合で考えてみます。
ホルモン療法の経口投与の処方は、「3 ヶ月分をまとめて処方」というケースが最多(ライフネット生命資料より)
5年:12か月×5年=60か月➡実際のに通院した回数は三分の一と考えて20か月で試算します。
・手術あり
・入院10日間
・通院:3か月に1回を5年間(20か月の通院)
項目 | 現在のがん保険 | 検討中A保険 | 検討中B保険 |
診断給付金 がんの場合 | 50万 | 250万 | 0 |
診断給付金 上皮内新生物の場合 | — | 0 | 0 |
生存給付金 | 40万 | 0 | 0 |
入院給付金 | 10万 | 0 | 0 |
通院給付金(5日以上の入院後) | 2万 | 0 | 0 |
特定治療通院給付金 | 20万 | 0 | 0 |
手術給付金 | 10万 | 0 | 0 |
死亡給付金 | 0 | 0 | 0 |
がん治療の入院もしくは通院(1回でもOK) | ー | 100万 | 400万 |
合計 | 132万 | 350万 | 400万 |
・現在のがん保険の特定治療通院給付金は通算120日まで
・検討中のA保険のがん治療給付金(入院もしくは通院)は通算2000万円まで
・B保険のがん治療給付金(入院もしくは通院)は通算限度なし
乳がんで抗がん剤通院治療を通院でした場合(6か月間)
抗がん剤治療経験者の 96%は「少なくとも月に 1 回は通院」するケースが多いです。(ライフネット生命資料より)
・手術なし
・入院なし
・通院:月に1回6か月通院
項目 | 現在のがん保険 | 検討中A保険 | 検討中B保険 |
診断給付金 がんの場合 | 50万 | 50万 | 0 |
診断給付金 上皮内新生物の場合 | — | 0 | 0 |
生存給付金 | — | 0 | 0 |
入院給付金 | 0 | 0 | 0 |
通院給付金(5日以上の入院後) | 0 | 0 | 0 |
特定治療通院給付金 | 6万 | 0 | 0 |
手術給付金 | 0 | 0 | 0 |
死亡給付金 | 0 | 0 | 0 |
がん治療の入院もしくは通院(1回でもOK) | ー | 30万 | 120万 |
合計 | 56万 | 75万 | 120万 |
各保険のメリットとデメリット
【現在のがん保険】
【メリット】
・入院➡通院の場合は保障が手厚い
・死亡保障10万と生存給付金(最大40万)がついてる
【デメリット】
・がんの再発の場合、診断給付金がなく通院治療が1万/日だけとなるので保障が手薄
【検討中A保険保険】
【メリット】
・7代疾病に対応している(がん・急性心筋梗塞・脳卒中・慢性腎不全・肝硬変・糖尿病・高血圧性疾患)・・・がんと同じ保障がついている
・がんの翌年に心筋梗塞になったら再度一時金50万がでる。(回数無制限・1年に1回)
・通院・入院の場合は5万/月なので一時金の50万を残しておかないと治療費が足りない
【検討中B保険】
【メリット】
・月額20万を確保できているので高額医療費を利用し最大額の約20万をこの保険でまかなえる
・通院期間が再発などで長くなればなるほど有利
・ホルモン療法は通院期間が長いので有利
【デメリット】
・放射線治療の場合は、20万/60日となるので保証は手薄
・放射線治療のように毎日通院するようなケースには弱い
【結論】
我が家が高額医療費制度を使う治療をした場合、最大20万/月かかるのでそれを保険で確実に補填できるのは【検討中B保険】のみとなる。
まとめ
がんの部位や治療のケースはまだまだ沢山あるので一概には言えませんが、今回の4つの治療例では「検討中B保険」が今の時代の通院治療に対応しており一番マッチしていることがわかりました。
三大疾病も心配なのですが、何度も再発するがんとは異なり一時的にまとまった治療費が必要となります。こちらまで保険を備えようと思うと保険料がかさんでしまうので、こちらは貯蓄で備える予定です。
現在のがん保険から、「検討中B保険」に乗り換えた場合の保険料は夫婦合計で今と同じくらいの金額なので、私の誕生日までにこちらの保険に乗り換える予定です。
▼今回オンライン面談で詳しく説明をしていただきました!▼
保険に加入したり、見直しをするのは面倒ですが肝心な時に保障があまり出ないと入っている意味がなくなるので、思い立ったときや誕生日までに見直しをし将来に備えるのが良いと思います。
【2022年4月末】
新しいがん保険に加入しました!(主人も一緒に)無事成立しました。
無事契約できましたが、がん保険は保障開始まで3か月かかります。その期間を終えてから以前のがん保険を解約予定です。
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