こんにちは、まち(@machi82607262)です。
2023年我が家の次男が中3の夏休み頃に、学校から「令和5年度 東京都私立中学校等 授業料軽減助成金のお知らせ」の案内があったので、所得制限など調べてみました。
・どんな世帯が授業料軽減助成金を受けられるのか?
・所得制限はどのくらいなのか?
・どうやって計算をすれば、対象かどうかがわかるのか?
こちらの記事を参考に、適用になるかどうかを計算してみてくださいね。
Contents
東京都私立中学校等 授業料軽減助成金とは?
都内在住で、私立中学校等に通う生徒の保護者等の経済的負担を軽減するために、授業料の一部を助成する制度。(令和5年からスタート)
【対象となる申請者の要件と助成金】
・保護者等(申請者)と生徒が、令和5年5月1日から申請時まで引続き東京都内に居住している方
・令和5年9月1日時点で次のいずれかの私立学校及び課程に在学する生徒の保護者等
- 私立中学校
- 私立特別支援学校(中学部)
- 私立義務教育学校(後期課程)
- 私立中等教育学校(前期課程)
・「所得要件」を満たす方
所得要件を詳しく見ていきましょう!
「所得要件」&「助成金額」
【所得要件A】
次の計算式で算出した金額が304,200円未満であること(※1)
区市町村民税課税標準額(※2) × 6% - 区市町村民税調整控除相当額(※3)
⇒助成金:10万円/年 ※7
※1 共働き世帯の場合はそれぞれの金額を計算したあとに当該金額を合算。
※2 令和5年度の課税標準額を使用します。
※3 所得のある保護者が1名のみの世帯又は保護者2名に所得があり、配偶者控除を受けている世帯は1,500円で計算。
保護者2名に所得があり、配偶者控除を受けていない世帯(配偶者特別控除を受けている世帯を含む)は、保護者1名につき1,500円とし、2名合計の3,000円で計算。
※7 授業料の負担額等の状況により、助成額が10万円に満たない場合あり。
【所得要件B】
上記Aの基準を超過する場合で、世帯人数に対応した基準額以下の世帯
⇒助成金:10万円/年 ※7
※4 「申請者とその税法上扶養する人数」と「配偶者とその税法上扶養する人数」の合計人数(住民税課税証明書又は非課税証明書に記載された扶養人数を合計して世帯人数を算定します。)
※5 申請者(保護者等)1人のみ所得がある世帯 ⇒ ひとり親家庭又は配偶者の収入(パート等)が[配偶者控除]の範囲内の所得の世帯。
※6 申請者(保護者等)とその配偶者が共に所得がある世帯 ⇒[配偶者控除]を受けていない世帯又は配偶者に収入があり、[配偶者特別控除]を受けている世帯。
※7 授業料の負担額等の状況により、助成額が10万円に満たない場合あり。
【所得要件A】の計算方法
次の計算式で算出した金額が304,200円未満であること
区市町村民税課税標準額(※2) × 6% - 区市町村民税調整控除相当額
区市町村民税課税標準額はどこを見ればわかるのか?
会社勤めの方場合は、下記画像のような書類を毎年5月か6月あたりに会社から受け取ります。
一番左側を、アップにすると
↓
*都民や区民以外の方は、表記がフォームが異なります。
この用紙のどこの数字を見るのかというと、1枚目の画像の右側のほうにある課税標準 総所得③(ピンクのまるのところ)に記載されているのが市町村民税の課税標準額になります。
では、実際に計算をしてみましょう。
スポンサーリンク【Aさんファミリー】
うちは夫がサラリーマン。私は専業主婦です♪
Aさんファミリーの市町村民税の調整控除の額が3,500,000円だった場合
3,500,000円×6%ー1,500円円=208,500円
304,200円>208,500円なので、対象となります!
※3 所得のある保護者が1名のみの世帯又は保護者2名に所得があり、配偶者控除を受けている世帯は1,500円で計算。
保護者2名に所得があり、配偶者控除を受けていない世帯(配偶者特別控除を受けている世帯を含む)は、保護者1名につき1,500円とし、2名合計の3,000円で計算。
【Bさんファミリー】
我が家は共働きで配偶者控除は
受けてません!
※共働き世帯の場合はそれぞれの金額を計算したあとに当該金額を合算。
Bさんファミリーの市町村民税の調整控除の額(夫と妻それぞれ計算し合算)が6,500,000円だった場合
6,500,000円×6%ー3,000円=387,000円
387,000円>304,200円なので、対象外となります!
※3 所得のある保護者が1名のみの世帯又は保護者2名に所得があり、配偶者控除を受けている世帯は1,500円で計算。
保護者2名に所得があり、配偶者控除を受けていない世帯(配偶者特別控除を受けている世帯を含む)は、保護者1名につき1,500円とし、2名合計の3,000円で計算。
我が家の判定は👇
シュミレーション判定でも主導での計算でも
助成金が貰えそうなので、先日書類を提出しました!
申請方法
まずはこちらの2種類の書類を確認し、必要なページをプリントアウトします。
【必要書類】
①令和5年度私立中学校等 授業料軽減助成金 交付申請書
② 住民票 (コピー可)
・世帯全員の記載があるもの
・続柄の記載があるもの
・令和5年6月1日以降、申請日前3カ月以内に発行したもの
・マイナンバー(個人番号)の記載がないもの
③令和5年度 課税証明書(又は非課税証明書等)
〈申請者及びその配偶者のものをご提出ください〉
・生徒の扶養の記載があるもの
・扶養人数(内訳)の記載があるもの
・申請日前3カ月以内に発行したもの
夫分の課税証明証を本人以外が取りに行く場合は委任状が必要になるので、お住いの区のHPからダウンロード&印刷し、事前に旦那さんに書いておいてもらって持って行ってください!
(旦那さんの自署で記入が必要)
我が家は6月に長男の高校の授業料軽減助成金を
申請したときの住民票と課税証明書を使いました!
(発行から3か月以内が有効)
書類を記入し同封する書類も揃えたら「特定記録郵便」で発送します。
スポンサーリンク申請期間
令和5年9月1日(金)~令和5年9月30日(土)まで
*9月30日消印有効
9月中に申請が必要なので対象の方はお早めに!
特定記録郵便での発送になるので、ぎりぎりの
土曜日になると大き目の郵便局に行く必要が
でてくるのでお早めに!
ぎりぎり所得制限にかかりそうな場合、なにか方法はある?
奥様がパート勤務で働いている場合は、時間を調整して制限を超えない程度に抑えるという方法があります。
しかし夫の所得が高い場合や、両方とも正社員の共働き世帯は年収をコントロールするのは正直難しいです。大幅に超えている場合は難しいかもしれませんが少し超えている場合は下記の方法で調整できる可能性があります。
生命保険料控除や医療費控除を利用する
日本の所得税や住民税の税制では、「生命保険料控除」や「医療費控除」とう制度があります。
税金の計算の基となる所得の金額から、特定の生命保険に支払った保険料や年間で支払った医療費のうち一部を控除することができます。
その結果、所得税や住民税の納税負担が軽くなる制度です。
この制度を活用すれば、住民税所得割額の金額を下げることができ、ぎりぎりで所得制限に引っ掛かりそうな場合でも所得制限を回避できる可能性があります。
スポンサーリンクiDeCoなどの確定拠出年金を利用する
他には、iDeCoを活用して所得の金額を減らすという方法もあります。
iDeCoとは個人型の確定拠出年金のことで、特定の金融機関に資金を積み立てていくことで、老後資金を作っていく制度です。
この制度の最大の特徴は、拠出金を全額所得控除できるということです。
例えば、中小企業のサラリーマンであれば一ヶ月あたり最大23,000円を拠出することができ、一年間で最大276,000円もの所得控除を受けることができます。
所得が減少すればそのぶん住民税所得割額も減少することとなるので、所得制限ぎりぎりの人はこれによって所得制限を回避できる可能性がでてきます。
- ふるさと納税
- 配当控除
- 住宅ローン控除
- 外国税額控除
などの税額控除は助成金では利用できなくなりました^^;
我が家の場合
我が家では長男が高1になる前の年に、高校の助成金を受けられるかシュミレーションをしました。
計算したところ、きわどいラインだったので前年度2021年の12月からパパ名義の「iDeCo 」をスタート。(生命保険料控除は利用済)
iDeCoでは毎月12000円の積立をしています。(積立上限額は各会社によって異なります)
手数料は、加入時の2,829円と月額の手数料171円/月がかかります。
【現在の積立状況】
2023年 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 |
投資額 | ¥173,429 | ¥195,317 | ¥211,076 | ¥243,810 | ¥259,195 | ¥275,052 |
利益 | ¥-1,243 | ¥8,816 | ¥12,746 | ¥33,651 | ¥37,207 | ¥41,235 |
評価損益 | 4.51% | 6.03% | 13.80% | 14.35% | 14.99% |
積立を開始してから、1年9か月がほどが過ぎ、現在+41,000円ほどで運用中です(^^)
「 iDeCo 」は原則60歳以降まで受け取りができないので、今後のライフプランに合わせて運用をする必要がありますが、今回のように助成金をいただくという目的の場合「 iDeCo 」で所得の金額を減らすという方法は有効です。
前年度から準備をしていた結果、2022年長男の高校1年生の助成金は無事満額いただけました(^^)
▼詳しくはこちら▼
まとめ
ここ数年だけでも、様々な少子化対策の支援が新設されています。
東京都では今年から高校生も医療費無料になりました!(すごく助かっています)
そして今月の9月1日からは『018サポート』(18歳未満の子供一人当たりに6万/年支給)もスタート。(申請が必要です)
▼018サポートの内容はこちらにまとめています▼
今後ますます国や各都道府県からの支援が増えてくると思います。
所得制限が設けられている制度がほとんどなので、ぎりぎり貰えるか貰えないかくらいのラインの方や収入が増えそうな世帯の方は、早めに保険の見直しやiDeCoをスタートしておくと良いですね。
iDeCoはスタートまでに時間がかかるので、もし考えておられる方がいらっしゃいましたら早めに手続きをスタートされることをオススメします。
授業料以外にも定期代やパソコン購入費など
たくさんかかってくるので、いただける助成金
があるのは本当に助かりますね!
【2024年1月24日追記】助成金交付決定通知書届きました!
先日「令和5年度私立中学等 授業料軽減助成金交付決定通知書」が届き、軽減額10万円をいただけることになりました!
振込予定日は1月下旬(^^)
2月に高校の入学金の振込が必要なので、そちらにあてたいと思っています。
入学金や学費ですぐ飛んでいきそうですが
ありがたく頂戴します!